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【博麗神社秋季例大祭2】
厄塊者の小夜曲
厄塊者の小夜曲
とらのあな様(特設)
メロンブックス様

 

【砲雷撃戦6&軍令部酒保】
霜柱
霜柱
とらのあな様(特設)
メロンブックス様

 

【東方紅楼夢9】
雷鼓さんと遊ぼう♪
雷鼓さんと遊ぼう
とらのあな様(特設)
メロンブックス様(特設)
メロンブックスDL様

 

【C84】
RYUJOU!! RYUJOU!!
RYUJOU!! RYUJOU!!
とらのあな様
メロンブックス様

 

【C84】
SENPAI&KAWASHIRO Vol.3
ANARCHY
とらのあな様
メロンブックス様
メロンブックスDL様

 

【第10回例大祭】
合同誌「ANARCHY」
ANARCHY
とらのあな様
メ ロンブックス様

 

【第10回例大祭】
「石の魚」
石の魚
メロンブックス様
メロンブックスDL様

 

【C83】
HENTAI GIRLS TALK
HENTAI GIRLS TALK
とらのあな様
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【メロンブックス様DL販売集】

華扇ちゃんがメイド服着てエロい事してる本
華扇ちゃんがメイド服着て
エロい事してる本

 

DIET失敗華扇ちゃん
DIET失敗華扇ちゃん

 

蕗の芽吹く頃に
蕗の芽吹く頃に

 

SENPAI&KAWASHIRO
SENPAI&KAWASHIRO Vol.2

 

SENPAI&KAWASHIRO
病葉

 

酒宴は桜の木の下で
酒宴は桜の木の下で

 

SENPAI&KAWASHIRO
SENPAI&KAWASHIRO Vol.1

 

しんきんぐたいむ
しんきんぐたいむ

 

茨百花
茨百花

 

花のピアス
花のピアス

 

殺したい男ができました
殺(け)したい男(ひと)が出来ました。

 

hyousi2.jpg
物忌話

 

釣り
釣-とある釣り人の初級編-

 


hyoushi2.jpg
妖桃源のあとしまつ

 


妖桃源
妖桃源

 


嘘吐き
嘘吐き<無料!>

 


Flagbreak.jpg
Flag Break<無料!>

 

 

【販売終了品】

 

【C77】
空繰
karakuri


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SS更新:愛し恋しの実らぬ末路

ヤバドゥ! ヤバドゥ! ヤバドゥ!!
この夏の気温はまさに殺人級だと思いますヤバドゥ!!

さて、さて。
今回の更新はまたもSSです。

こないだ描いた108回目のプロポーズのパラレルな続編かつ。
ラジオで勢いでいったリクに答えてヤンデレ的内容でお送りしております。


また、掌くるみさんに挿絵を頂戴しておりますので宜しければ是非みてくださいませ! 素敵な挿絵なんで!


Pixivに原寸サイズが上がっておりますので大きなサイズで見たい人は是非そちらからどうぞ!




ってことでヤンデレ嫌いじゃないよ? っていう人だけ宜しければどうぞお読み下さい。



 香霖堂跡地。
 結婚を境に引き払ったこの店の中へ、僕は再び戻っていた。
 
 店内を軽く見回してみるもののかつての空気はそこにはなく、そのまま残していた戸棚には鬱蒼と埃が積もり、足下には埃とそこを住処にしようとした虫の死骸が落ち、外の雨風と光を遮断するはずのガラスは風で割れていた。
 
 たかだか半年──その程度住まなくなっただけで家屋とはこうも朽ちるものなのか。
 寂しさを抱くものの、感傷に浸るより前に僕はまだやることがあった。
 
 そこから住居の棟に移り、住み慣れたその空間を見て回る。
 
 書斎。
 
 倉庫。
 
 寝床。
 
 風呂場。
 
 居間。
 
 雨戸の締め切られた空間は暗く閉ざされていて、その中をいろいろ探し回ってはみたが目的の人物は見当たらない。どの場所にも誰かが踏み入った痕跡は、一切感じられなかった。
 
 これは……ハズレか?
 
 当てが外れたことに落胆し、出て行こうとした時僕の目に店のカウンターが映った。
 人物の痕跡だけを探そうとした為に見落とした、小さな一冊の書籍がそこにある。
 
「何故こんな所に……置いた覚えはないよな」
 
 カウンターの上に置き去りにされたそれを拾い上げて確認してみる。

 ハードカバーの分厚い日記帳。

 鍵がかかる作りになっており、その部分は青いハートの形になっていた。

 明るいパステルの色で染められた表紙にブルーのハートマーク。
 実に少女らしいデザインのそれは間違いなく、僕の探している人物の持ち物であることを示していた。
 
「すまないな──」

 今は一刻を争うときだ。
 
 持ち主と道具そのものに深く侘びながら、その封となっているハートの錠を表紙もろともに力尽くで引きはがす。無惨に千切れた表紙は悲鳴一つあげることなく、しかしながら二度とは元に戻らない形になって僕の無調法を責め立てていた。
 
 それを手に取り捲っていくと、ある時期を境に変化が見えていた。
 それは一年ほど前から続いている。
 
 
 ──あの子がいなくなった手がかりになるかも知れない。
 
 
 そう思った僕は、日記を読み進めてみることにした。
 




表紙



 
 
 
 
 ──365日前

 今日、お姉ちゃんからあいつをしょうかいされた。
 のっぽでぼさぼさしたかみの毛のうさんくさい男。
 上で商人をしている森近霖之助と言うらしい。
 べつにだれかが遊びに来るのはいい。
 だけどお気に入りのばしょををとるのは許せない。
 お姉ちゃんのとなりは私のものなのに。
 多分あれは私の敵だ。
 そのうちぜったいよくないことがある。
 だから私はあいつを追い出さないといけない。
 
 私とお姉ちゃんの間に入るなんて許しちゃいけないことだから──
 
 
 
 ──360日前
 
 またあいつが来た。
 手みやげと言って、上の何かのおかしをもってきた。
 とっても甘そうでお姉ちゃんはよろこんでいたけど、
 私はぜんぜんうれしくなかった。

 おりんがおいしいおいしいっていって食べるので
 ひっぱたいてやった。
 あとでお姉ちゃんにすごくおこられた。
 
 ぜんぶあいつのせいだ──
 
 
 
 ──352日前
 
 あいつがきた。
 厚顔無恥っていうのかな。ああいうの。
 私にきらわれてることをぜんぜんわかっていない。
 こいしとよばれたので、きやすくよばないでとおこったら
 悪気のないよゆうがおで、こいしさんとよんできた。
 
 名前で呼ぶなんてお姉ちゃんとペットたちだけにしか
 許してないことだ。
 
 二度と来ないでといったらお姉ちゃんにまた来るよと言った。
 
 かえってよ。来ないでよ──
 
 
 
 
 
「ああ。丁度この時期はそうだったよな。えらく嫌われていたのを覚えてる」

 そう。

 あまりにも突然の出来事だ。多感な少女には影響が強すぎると知っていただけに僕もそれは、ある程度覚悟していたことであった。

 実際結婚することになったと言ったとき、自分の身内である魔理沙に色々と文句を言われたりしたものである。親父さんや八意女史、そしてあの迷惑な裁判長の手助けがなければなかなか大変な事になっていたであろう。

 その点霊夢はスッキリしたもので、
 
 ──あっそ、おめでとう霖之助さん。
 
 と茶飲み話で終わっていたのだから、実のところ寂しかったりはしたが。





 ──340日前 
 
 許せない。
 私が上に遊びに出ていたすきに、あいつが私の部屋に入っていた。
 私のお気に入りのクッションにすわって、お姉ちゃんとお話していた。
 
 ゆるせない。
 
 すぐに追い出して、クッションはおりんにわたして処分してもらった。
 お気に入りのクッションだったのに。
 
 あいつがさわったものはぜんぶいらない。
 
 だからお姉ちゃんにさわるまえにどうにかしないといけない──
 
 
 
 ──331日前
 
 お姉ちゃんにまたおこられた。
 あいつのおくりものなのに。
 そんなものうけとってほしくないから、おくうに焼いてもらっただけなのに。
 
 でもお姉ちゃんがすごく悲しいかおをしたからなにもいえなかった。
 なんでそんなかおをするの?
 
 やっぱりあいつがいちばんわるいんだ──
 
 
 
 ──325日前
 
 神社にあそびにいったとき、あいつを見かけた。
 どうも霊夢としりあいらしい。
 うちに来ているときよりも変なことをしてたらお姉ちゃんに言いつけてやろうと
 思っていたのだけどぜんぜん変わらなかった。
 
 むかむかしてたから、神社のかいだんから下りてるときにつきとばしてやった。
 しばらく何がおきたかわからないかおをしていた。
 
 ざまあみろだ──
 

 


「なるほど。あの時突き飛ばしたのはこいしだったのか」

 タチの悪い妖精にでも突き飛ばされたのかと思っていた。

 だが、それもなんとなくは理解できる。

 こいしの精神はまだまだ未熟な子供だ。
 妖精と似て純粋すぎるあまり、後先を考えないことは十二分にあり得る。

 あの時腕の骨を折っていたがすぐに治ったので特に問題はない。
 手を包丁で貫かれ、骨ごと斬られるよりは幾分かましだ。
 
 世の中にはもっと凶悪な──例えば刀を無差別に振り回し人を店ごと斬り捨てようとするものだっているのである。
 
 それと比較すれば本当にかわいいものだった。
 
 ただ──その後少しやりすぎたとは思うようなことがいくつかあった。
 




 ──310日前
 
 ヤマメから毒を貰った。
 とにかく妖怪が死んじゃうぐらい強い奴って言ったらいろいろ考えていたけど、
 どうしてもやらないといけないっていったら、瓶に入ったのをくれた。
 
 あしたはあいつがくる日だ。
 
 楽しみでしかたない──
 
 
 
 ──309日前
 
 しっぱいした。
 しっぱいした。
 しっぱいした。
 
 あいつが飲む前に、お姉ちゃんがあいつのカップを持って飲もうとしたのだ。
 あとでものすごくおこられた。
 くやしくてなみだが出てきながらあいつにあやまらされた。
 
 そのあと、お姉ちゃんとあいつはなにか話しあっていたが聞きにいけなかった。
 
 お姉ちゃんはしばらくおこって口を聞いてくれなかった。
 
 全部あいつのせいだ──
 
 
 
 ──300日前
 
 こんどはだいじょうぶ。
 お姉ちゃんがいるところでやろうとするからうまくいかないんだ。
 
 あいつの家を見つけてそこでやってやればいいんだ。
 明日があいつがこの世からいなくなっちゃう日だ。
 
 さあ、どうしてやろうか──
 
 
 
 ──299日前
 
 しっぱいした。
 しっぱいした。
 
 しんじゃえ。
 あいつしんじゃえ。
 
 巫女がくるなんて聞いてない。
 
 おかげですごくおこられた。
 神社にもしばらくいけなくなった。
 
 
 ぜんぶあいつのせい──
 
 
 
 
 
「そうだったよな。あの時は霊夢をなだめるのに苦労したよ」

 純粋とはいえ、さすがに行きすぎだった。

 とはいえ僕自身は病にかかりにくい体質なので、ヤマメの作ったと思われる毒に対し、そこまで恐怖を感じることはなかったが。

 
 だからといって殺そうとするのは、やはり問題がある。
 
 そう判断した結果、不幸な事故が起きないために、八意女史に薬を処方して貰い持ち歩くことにしていた。今となっては懐かしい思い出と言うことも出来るかも知れない。
 
 
 
 
 
 ──279日前
 
 しんじゃえ。しんじゃえ。帰れ。しんじゃえ。しんじゃえ。
 いなくなれ。きえろ。わたしのまえからきえろ。
 くるな。かえれ。しんじゃえ。しんじゃえ。
 しんじゃえ。いなくなれ。
 しんじゃえ。しんじゃえ。しんじゃえ。しんじゃえ。しんじゃえ。しんじゃえ。
 きえうせろ。いなくなれ。きえうせろ。いなくなれ。きえうせろ。いなくなれ。
 しんじゃえ──
 
 
 
 ──274日前
 
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 きらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらいきらい
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ
 しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ──
 
 
 
 ──269日前
 
 
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああ──





「よほど追い込まれていたんだな」
 当時を振り返りながら思う。
 あれからこいしは、様々な手段を使って僕を追い返そうとした。
 その度にさとりは怒り、それをどうにか宥める日々が続いた。

 そして一人で居るとき、ふと振り返るとこいしがいることが多くなった。
 その目は恐ろしく暗く冷たく、それでいて淀んでおり、無感情に見えた。

 これはもう十二分に悪い状況に陥ってると悟らされた。
 それ以後、僕はある手段を使うことにした。

 ──そう、ちょっとしたズルであるが、それを使ってあの瞬間に立ち会えたのは本当に良かったと思う。


 
 
 
 ──265日前
 
 あいつがさいきん
 わたしのことを
 よくみつける
 
 どこにいても
 
 わかってるみたいに
 
 
 ゆるせない
 
 
 
 ──261日前
 
 いつもいつも
 
 あいつは
 
 わたしのまえに
 
 くる
 
 
 
 いやがらせ
 
 なんどおいはらっても
 
 くる
 
 もういやだ
 
 ほっといてよ
 
 
 
 ──255日前
 
 ごめんなさい。
 ごめんなさい。
 ごめんなさい。
 
 私がいけなかった。
 あの人全然悪くなかったのに。
 
 ごめんなさい。
 
 私がこどもなだっただけ。
 
 毎日会いに行こう。これからずっと。
 
 
 
 ──250日前
 
 霖之助さんのやけどはだいたいなおるって、今日本人からきいた。
 ふつうなら二度となおらないほどのやけどだったらしいけど、
 うんがよかったんだっていってた。
 やごころせんせいはうでがいいからすぐになおるよ、ってわらってた。
 
 よかった。
 
 でも私がやったことだから、せきにんはとらないといけない。
 お姉ちゃんはお仕事で忙しいからちゃんと毎日めんどうを見ようとおもう。
 
 それが私のお仕事。

 
 
 ──247日前
 
 今日すごく嬉しいことがあった。
 霖之助さんが何度もお姉ちゃんに会いにきてたのは、
 お姉ちゃんとケッコンするためだったらしい。
 すごくうれしい。
 こんなやさしい人が家族になるんだ。
 
 やけどとけががなおって、準備をすれば、ケッコンできるんだっていってた。
 その前にお家に住むっていってた。
 
 だいかんげい♪





「あの時は正直生きた心地がしなかったがね」

 燃えさかる旧地獄跡の情景。そして、火に包まれる我が身のことを思い出す。
 あの時ばかりは流石に死を覚悟したが、運良くその場にあったものが命を救ってくれた。

 余談だが、その時の怪我と火傷はわりとすぐに治った。

 八意女史曰く──

「貴方の回復力ってオオサンショウウオ並みたいね」

 とのことらしい。喜んで良いのか悪いのか。痛いものは勿論痛いのだが。

 が、その時一緒についた首筋の爪痕だけはどうしても治らなかった。助ける際にこいしがひっかいてつけた浅い傷だが、何故かこればかりは未だに治っていない。
 
 傷を身体が記憶したのだと言われたが、これこそ名誉の傷と言っても良い。
 あの旧灼熱地獄の跡地で起こった事は、絆とも言える大事な思い出の一つであり、親しくなれるきっかけとなった出来事なのだから。
 
 あの時があればこそ、僕らは家族になれたのである。
 




 ──240日前

 霖之助さんのたいいんび。
 私はつきそいでいっしょにこうりんどう、というお店に行った。
 すごくゴチャゴチャしてて、お店と言うより……うーん?
 さすがにこれはマイナスポイント。10ポイント。
 
 とりあえずお片付けしようっていったら、笑ってあとでいいっていってた。
 
 すごくのんびりさん。
 
 ぼーっと二人で過ごしてた。
 お客さんはこなかった──
 
 
 
 ──230日前
 
 霖之助さんのお店で(香霖堂って書くらしいんだけど、面倒だからお店でいいや)
 今日もお片付け。気に入ったものがあったらあげるよ、って言ってくれた。
 
 私が貰ったのはぬいぐるみと、置物。あとリボン。
 
 つけてみたけどとっても似合うって言われた。
 えへへ。
 
 なんだかとてもうれしい──
 
 
 
 ──221日前
 
 ちょっと霖之助さんの元気がなかった。
 どうしたの? って聞いたらなんでもないよって言った。
 
 ぜったいうそ。
 
 こんなとき心がよめたらなあ、なんて思ったけど私の目は開かなかった。
 すごくくやしい──
 


 
 
 ああ。退院後のあれか。
 
 店を閉める話をしたとき、魔理沙に散々文句を言われたんだった。
 お前は何を考えてるんだとか。大商人になるのを諦めるのか、とか。
 多分魔理沙としては脱落者を見るような気分だったのだろう。
 
 あれは仕方ないことだったのだ。

 その後魔理沙とは急に疎遠になった。
 もう少し僕が良い答えを出せればよかったのだと思ったが、それも致し方ないことだった。もう少し──あと10年も過ぎればわかってくれるはずだ。
 
 そうだな。
 
 この捜索が終わったら、話をしに行くのも悪くないかも知れない。
 手土産に、なにか魔法書の一冊でも持って行ってやろうか。
 


 
 
 ──200日前

 やった♪

 今日から霖之助さんが私たちと暮らしてくれるみたい。
 お部屋は私のおとなり。お姉ちゃんのおへやの向かいだ。
 お姉ちゃんはいっしょのおへやでいればいいのにって、
 じゅんびをしていたのだけど霖之助さんがいやだったみたい。
 
 フウフになるのにどうしてなのかな?──



 ──197日前
 
 今日一つなぞがとけた。
 霖之助さんとお姉ちゃんのおへやが別々なのは、霖之助さんの
 おへやが拾いものでごっちゃり埋め尽くされていたからなのだ。

 お姉ちゃんの部屋のインテリアにあわないものだらけ。
 お家の中に粗大ごみおきばが出来てしまった感じ。
 
 何でも拾ってきてはいけません組合のお姉ちゃんとしてこれは
 ダメダメだとおもう。何でも拾いたい組合だいひょうの私と
 してもあれはダメダメだと思う。
 
 霖之助さんはむさべつにものを拾いすぎです──
 


 ──195日前
 
 うーあー。
 
 今日は霖之助さんのおへやでペットとかくれんぼ。
 そしたらちょっといろいろ壊れちゃった。
 
 すごく怒られるかと思ったらそうじゃなくて、
 まず私が怪我をしてないのを見てからゆっくりと
 ものがいかに大事かとか教えられた。
 
 とても悪いことをした気分。
 
 うー──
 
 
 
 ──190日前
 
 さいきんちょっとわかったことがある。
 お姉ちゃんと霖之助さんは、ご飯のときとかおふろのときとか
 ねるときはお姉ちゃんといっしょみたい。
 
 それでお部屋じゃなくてしんしつを使ってるみたい。
 
 いっしょにねるなら私も、って思ったのだけどおりんが
 今日はダメですよっていってきた。
 
 ぶーぶー──
 
 
 
「ああ、うん。それはすまない……やっぱり気になっていたか」
 お燐。君の協力に心の底から感謝する。
 さすがにあの光景をこいしに見せるわけにはいかないからな。
 僕だって男性である。
 少々はしゃいでしまうことだってあるのだ。
 
 
 
 ──187日前

 今日、お姉ちゃんのおへやにおよばれした。
 そしたらすごいきれいな、まっしろいドレスがかざってあった。
 お姉ちゃんが作ったらしい。
 
 ものすごくがんばったってわかったから、おつかれさまって素直に言えた。
 
 もうじきケッコン式をするって教えられた。
 お姉ちゃんのおともだちと霖之助さんのおともだちがいっぱいくるって言ってた。
 
 すごくたのしみ。
 私にも大事なお仕事があるらしいから、がんばらなきゃ──
 
 
 
 ──182日前

 お姉ちゃん。
 おめでとう!
 
 霖之助さん。
 おめでとう!
 
 今日から霖之助さんはお兄ちゃんになる。
 
 明日からなかよくしようね──
 
 
 
 
 
 ああ。
 今でも思い出せる。
 あの時、人生は最高のものだと感じた。
 
 ほぼ諦めていたものが手に入り、皆に祝福されたとき。
 そして、僕に本当の意味で大切な家族が出来たときだ。

 しばし思い出に浸りたくなるが、今はその時ではない。。
 幸せを噛みしめるのは後でいい。
 
 こいしと──さとりと一緒に味わえばいい。
 
 僕は読む手を止めずにページを進めていく。
 
 しばらくは結婚後のこいしの雑感が続いていた。
 特に問題ない円満な生活──とまではいかないものの、それぞれ起きた問題をこいしなりに考え、対応していくことで徐々に成長し大人になっていく過程が見て取れ、嬉しさがこみあげてきた。
 
 そして、そんな日々が終わりを告げたのは、結婚後3ヶ月目のこと──90日も前の話らしい。
 ここを境目に、こいしの日記の書き方がおかしくなっていた。
 
 
 
 
 
 ──90日前
 
 お姉ちゃんとお兄ちゃんは今日も仲良し。
 私とも仲良し。
 
 何も悪くない。
 何も悪くないはず。
 
 何も悪くないはずなのに。
 
 なぜかお姉ちゃんとお兄ちゃんが楽しそうにしてると
 その間に座りたくなる。
 
 胸がイガイガして、無理矢理入り込みたくなる。
 
 何故なんだろう?──
 

 
 ──84日前
 
 1週間悩んでみてやっとわかった。
 呼び方の問題だ。
 
 私は今までお兄ちゃんって言ってたけど、霖之助さんっていうと
 すごく心が落ち着いた。
 
 よくわからないけどそう呼ぶと、心が落ち着くのだ。
 
 霖之助さんはそう呼ぶと、ちょっとだけ困った顔をしたけど
 この呼び方の方が言いやすいって言ったら納得してくれた。
 
 これで安心。
 
 何の問題もない── 
 
 
 
 ──78日前
 
 なんだか一人で眠りたくなかったので、お姉ちゃんと霖之助さんの
 寝ているところに入っていった。
 
 どうしてふたりとも裸で寝てるんだろう。
 
 なんだかいろんなにおいもする。
 
 すごくきもちわるい。
 
 私はそのまま部屋を出てきてペットたちと一緒に寝た。
 あれ、いったいなんだったのかわからない。
 
 
 でも──
 

 
 
 
 気付かれていたのか。
 
 確かに多感な少女には──
 いや、まだだ。まだ結論を出すな。
 答えはこの先に待っていると確信を抱いた。
 
 目を背けずに見ろ。それが僕の義務なのだ。
 
 
 
 
 
 ──72日前
 
 今日はお姉ちゃんがお仕事でいなかった。
 いつも通りお偉いさんと会ってくるらしい。
 
 だから今日は霖之助さんを独り占めできる。
 
 いつもはお姉ちゃんがいなくて退屈だけど。
 今日はずっといっしょ。
 
 どうしてだかすごくうれしい──
 

 
 ──71日前
 
 お姉ちゃんが帰ってきた。
 
 そのとき私は
 
 もっと帰ってくるのが遅かったらよかったのに
 
 と思ってしまった。
 
 なぜ。
 私お姉ちゃん嫌いじゃないのに。
 
 どうしてなの?
 
 
 
 ──66日前
 
 お姉ちゃんは大好き。
 一緒にいると胸があったかい。
 
 霖之助さんも大好き。
 でも一緒にいると胸が少しきゅうってする。
 
 よくわからない。
 
 わからないよ。
 
 お姉ちゃん。
 
 
 
 ──60日前
 
 この気持ちはよくわからない。
 ぜんぜんよくわからない。
 
 やっぱり霖之助さんのこと
 本当は嫌いなんだろうかって思って、
 あの時の毒を取り出してみた。
 
 
 そうしたら涙が止まらなくなった。
 
 やだよ。
 ぜんぜんわからないよ──
 



 
「これは……」

 ──手が、止まりそうになる。

 そんなそぶりは一切なかったから?
 義妹の気持ちを知ってしまったから?
 いいや、違う。
 
 そんな気持ちに気付いてやれぬまま居た己のふがいなさにだろう?
 
 僕はそうして問題に気付かぬまま、放置していたのだ。
 家族失格とはこのことである。
 
 連れ戻したらしっかりと話をしないといけない。
 僕はあのときから家族のつもりで居たが、こいしにとっては赤の他人なのだ。
 そのあたりをしっかり踏まえて会話をするべきだと思う。
 
 そのためには──まだ読む必要がある。
 
 
 
 
 
 ──52日前

 わからない。
 わからない。
 
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない。
 わからないわからないわからない──
 
 
 ──49日前
 
 今日、少しいいことがあった
 私、少しだけ心が読めるようになった。
 
 ほんのちょっとだけ。
 お姉ちゃんみたいに完全に心の奥を読むことは出来ないけど
 心の色がわかるようになったのだ。
 
 ずっと悩んでる私へのプレゼント。
 神様が哀れんでくれたんだろう。
 
 
 答えが見える気がした──
 

 
 ──45日前
 
 今日はお姉ちゃんの色をまとめてみる。
 
 霖之助さんと一緒にいるとき、お姉ちゃんの心は
 薄いピンク色をしている。
 
 私と居るときはオレンジ。
 ペットと居るときはイエロー。
 
 書類と向き合ってるときはブルーかグレー。
 最近はブルーが多いみたい。
 時々色が薄いピンク色になるのは多分、
 霖之助さんのことを考えてる時なんだろう。
 
 その時、私の心はちょっとイガイガする。
 答えが見えればきっとなくなるはず。
 
 
 きっとそのはず──

 
 
 ──42日前
 
 おぼえがき。
 
 今日はお姉ちゃんがいなかった。
 霖之助さんと一緒にいたのでその時に色を見ておいたのをまとめる。
 
 私とお話ししているとき、霖之助さんは大抵オレンジとイエロー。
 私が質問をするとグレーになる。
 ペットにご飯を上げてるときはイエローだけど、物凄く大きな子と
 向き合ってるとき時々ブルーに変化する。
 大きなあくびをしたときや、ペットのごきげんがよくないときは、
 ブラックブルー。
 ご飯の時は、イエロー。
 あと、霖之助さんの気持ちじゃないけど、ペットがケンカしてるときに
 見たのはレッド。その後オレンジに変わってた。
 お昼寝してるペットはグリーン。
 で──つがいのペットは、薄いピンクとコーラルピンク。
 
 私なりの考えをまとめたので書き記しておく。
 
 レッド:怒り。
 オレンジ:親愛。
 イエロー:喜び?
 ブルー:悲しみ? 悩み?
 グレー:思考
 ブラックブルー:恐怖?
 グリーン:安らぎ
 
 ピンク系:愛情?
 


 ──40日前
 
 霖之助さんにお姉ちゃんのことを聞いたときの色。
 大体ピンク。うすピンク。
 
 でもその後で一人で居るときちょっと見えた色がある。
 
 濃い──サーモンピンク。
 
 
 あれはなんなのだろう。
 わからない。
 
 わからないけど、答えを知ってはいけない。
 頭の後側でやめておけと、誰かが言ってた気がする。
 
 
 でも気になる──

 
 
 
 
「そうだったのか……」
 頭を重いもので殴られた気がした。
 こいしが一言も言ってなかったから、というのもあるが気付かなかった。
 彼女が──心を読めるようになっていたなんて。
 彼女は彼女なりに自分の問題に向き合っていたのだ。
 それの手助けをしてやれなかったことを悔やみ──しかし。
 
 僕はそこで、よりおぞましい想像をしてしまった。
 
 よせ、今は考えるな。

 結果はこの日記に記されている。
 それを黙って追うだけでいい。それ以外はしてはいけない。

 手を絶対に止めてはいけない。
 
 
 
 
 
 ──38日前
 
 サーモンピンク。

 きらいな いろ──
 
 
 
 ──37日前
 
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 サーモンピンク。サーモンピンクサーモンピンクサーモンピンク。
 おぞましいピンクが消えない。
 やだ。
 
 もうやだ。
 
 
 あんないろ、みたくない。
 
 
 やだ──
 
 
 
 ──36日前
 
 (グチャグチャにピンク色で塗りつぶされている)
 
 
 
 ──35日前
 
 現実を見ないといけない。
 あのおぞましい色を私なりに考えた結果わかったことを書こう。
 サーモンピンクの正体について。
 
 お燐にハッキリ聞いたのだ。
 お姉ちゃんと霖之助さんが夜中に何をしてるのかって。
 
 その時のお燐の色はサーモンピンクとブルー。
 説明してるときはオレンジ。
 
 お燐なりに考えてくれたのはわかった。
 
 夜中にお姉ちゃんと霖之助さんがやっていたあれは
 夫婦の営み。セックス。そういう類のものだと。
 
 お互いが繋がって気持ちよくなる行為なんだと。
 
 子作りするためのものなんだと。
 
 その後辞書を調べたらあった。
 私の疑問を解消するための単語。
 
 おぞましいサーモンピンクに当てはまる言葉は性欲、性愛。
 あの時視界を奪うぐらいのサーモンピンクが溢れていたのはそれ。
 だからあの後、しばらくうすピンクが続いていたんだ──
 
 
 
 ──34日前
 
 また今日も忍び込んでいた。
 あんな醜いものみたくないのに。
 
 お姉ちゃんは気付いてない。
 霖之助さんも気付いてない。
 
 目の前でふたりが、どうぶつみたいに。
 つがいのペットみたいになった。
 
 犬みたいな荒い息。
 猫みたいな甘い声。
 
 むせかえるようなオスとメスの匂い。
 
 私は耳をふさいで目を閉じながらそこにいた。
 二人は気付いてくれなかった。
 だから最後まで──寝静まるまで全部見ていた。
 
 その間視界を覆い尽くしていたのは、鮮やかなサーモンピンクだった──
 
 
 
 
 
「そうか……寝間着! くそ、見落としていた……!」

 僕は一つのズルをした。
 僕にしか聞こえない音の鳴る魔法の鈴を、さとりに頼んで取り付けて貰ったのだ。
 こいしのお気に入りである──いつも手放すことがない帽子に。

 こいしの能力である無意識を操る能力は、一度でも存在を認識してしまえばしばらく効果を発揮しない。そう推測してのことだったが魔法の鈴は予想以上の効果を発揮し、こいしをその後一度も見失うことはなかった。

 それは彼女とわかり合う機会を作るための道具であり、彼女に種を明かしていないいわゆるひとつの魔法であったのだが。
 
 それが大いに裏目に出てしまった。
 なんてことだ。
 
 そして彼女は見てしまった。
 いいや、ずっと見ていた。
 僕とさとりがしていた秘め事の一部始終を。
 
 このタイミングでないならそれは、ただの笑い話で済ませてしまうことかもしれない。
 だがこの日記の記述を見る限り、それは明らかに笑えない。
 
 見せてはならないものであり、見られてはいけないものだったのだ。
 
 立ちくらみがしてくる。
 この日記の最後まで読んではならないと心が警鐘を鳴らした。
 
 だが、ダメだ。
 僕は義務がある。
 
 大事な家族を失わないために。
 最良の選択をするために。
 
 手を止めることだけは許されない。
 
「しっかりしろ、霖之助。僕は何のためにここに来たか思い出せ」

 目の前の現実から目を背けることは、絶対に許されない。
 
 
 
 
 
 ──32日前
 
 昨日のことを思い出す。
 おぞましいあれを思い出して反芻する。
 
 あれは、つがいのやること。
 私は子供だから理解できない?
 
 おぞましいと感じるのは何故なのか。
 今日一日考えに考えた。
 
 
 答えは見えなかった
 
 ただ、あのお姉ちゃんも
 霖之助さんも
 
 そんな気持ちあったんだ。
 
 思い返すだけで吐き気がした──
 
 
 
 ──30日前
 
 わからない。
 ただ、思い返すとなんだか、
 お腹の下辺りが熱くなって気分が悪くなる。
 
 なんでこんなことになってるんだろう。
 
 いつのまにか汗で濡れてぐしょぐしょになってた下着を変えた。
 
 それでも胸の奥の気持ち悪さと、
 お腹の下の熱さは変わらなかった。
 
 今日はなんだか寝苦しくて、眠れそうもない。
 霖之助さんが抱っこしてくれてもだめそうだった──
 
 
 
 ──27日前
 
 
 今日は紅魔館って言うところの大きな図書館に入ってきた。
 
 あそこには一杯本があるって霖之助さんが言ってたけど、その通りだった。
 
 本当はお医者さんに見て貰った方が良いのかも知れないけど、
 それで二人に迷惑をかけるのがいやだったから。
 
 だから調べてた。
 
 
 ヒントはいくつかあった。
 答えは一つだった。
 
 
 下着が濡れてたのは汗じゃなかった。
 
 私が発(インクが水で濡れ、流れていて読めない)
 
 も        いや      だ──
 
 
 
 ──25日前
 
 この胸の気持ち悪さは、罪悪感というらしい。
 私はそれを自然、抱いていた。
 
 何に?
 
 多分お姉ちゃんに。
 
 どうして?
 
 わからない。
 
 何に欲情した?
 
 多分、二人の行為に。
 
 わからないことだらけ。
 ただ、私は変なことに目覚めてしまった。
 
 お姉ちゃんと霖之助さんの寝室に夜ごと入り込むことが増えた。
 ばれたら嫌だから、クローゼットの奧に入り込むことにした。
 
 なんでこんなことをしてるのかわからないけど
 私は今夜も多分、行くんだろう──
 
 
 
 
 
「……なるほどな」

 いろいろと見てみて大体結論が見えてきた。
 こいしの感情は、環境の変化と精神的な成長過程に起きるものがミックスされてできた変調であると。

 ──あなた、成長期における自慰の重要性を知ってる?

 八意女史が以前言っていたことを思い出す。
 
 それは人間のような文化を持ちながら、一定の発情期を持たない生物特有の、身体が子供からそれぞれの性別に変わる際に起きうるもの。
 
 成熟後、常時発情期であるわりに相手を無差別に作ることなく、愛情という感情を持って子孫を作ろうとする生物に発生するジレンマ。
 その解消手段として多くの場合自慰を選択し、その第一候補に挙げられるのはごく身近にある対象らしい。
 
 特に抑圧された状況で性知識を与えられずに成長してしまうと、自分の持ちうる知識の中で答えを得て解消しようとする。
 
 それは非常にデリケートな問題で、取り扱いが難しい。下手に家族から教えると、大きな溝が発生してしまう。
 
 友人づきあい、あるいは性教育のさなかで対処方法を覚えるのが一番理想的だろう。

 ──いつか貴方の家族がそういうものを持つようになったら言いなさいね。一から全部説明してあげるわ。
 
 僕はあの頼もしい友人の言葉を思い出し感謝する。

「この件が終わったら──やることが山積だな」

 だが希望は持てた。まだどうにでもなる。

 僕はそう思い、ページをさらにめくり続ける。
 
 
 どこかに行き先の手がかりはあるはずだ。
 
 
 
 
 ──24日前
 
 私はお姉ちゃんがしてる最中、お姉ちゃんのまねっこをする。
 そうするとお腹の奧がビリビリして、頭がぼうっとする。
 
 指が違う生き物みたいに動いて止まらなくなる。
 
 目の前のサーモンピンクに塗りつぶされながら続けると、頭が急に真っ白になる瞬間があった。本によるとこれが絶頂感なのだと書いてあった。
 
 でもその後起きる気持ちの違いについては書かれてなかった。
 
 お姉ちゃんを触ってる気分ですると、イガイガする。
 お姉ちゃんがされてる気分ですると、ふわふわする。
 
 これはいったいなんなのだろう?
 
 この胸の罪悪感と関係してるのだろうか──
 
 
 
 ──22日前
 
 今日はお姉ちゃんが居ない日。
 罪悪感が出るかどうか試すために、今日は霖之助さんに甘えてみた。
 
 普段子供っぽいからもうしないと思っていた
 結婚前には毎日のようにやっていた抱きつきとか、
 そのあたりのことも全部試してみた。
 そんな風に甘えると、霖之助さんの心は一瞬ブルーになるけど、
 すぐにオレンジ色に変わる。
 
 私は最初こそ罪悪感があったけど、霖之助さんの匂いをかいでいると
 それはすっと消えてなくなった。その代わり、私の胸の奥はなんだか
 ──そう、本では切ないと書いてあった状態になるのだ。
 
 そして同時に、お腹の下の感触が生まれてくる。
 あの自分ではどうしようもない様な熱さがやってくるのだ。
 
 そうすると心臓の方もドキドキして止まらなくなる。
 ずっとこうしていたくなる。
 
 もういいかい? って聞かれたら私は自然と答えていた。嫌だと。
 
 そうすると霖之助さんはオレンジ色の心で、しかたないなと笑った。
 
 
 私の色は今、何色をしてるんだろう。
 
 きっとオレンジではない気がした──
 
 
 
 ──18日前
 
 色んな本を読んでた。
 お姉ちゃんが読むのは好ましくないと言っていた本の数々だ。
 それらは全部紅魔館に置いてあった。
 
 その結果出た結論。
 
 私はお姉ちゃんに嫉妬している。
 私は霖之助さんに恋している。
 だから罪悪感を抱いていた。
 
 でも他の本に書いてあった。
 肉親を好きになるのはいけないことだと。
 それは近親相姦というらしい。
 
 また、他の本にも書いてあった。
 既に好きな人がいる相手を好きになってもいけないらしい。
 それは横恋慕と言うらしい。
 
 世の中のルールが全然わからなくなってしまった。
 
 
 
 ──16日前
 
 今日もいっぱい本を読んで覚えた。
 既に結婚してる人から、お姉ちゃんのやってもらってた事、
 つまりセックスをして貰うのは浮気といって、
 絶対やってはいけないことらしい。
 
 だけどそれをやってしまって、流されてしまう人もいるみたい。
 
 つまり、浮気は表向きダメなことでばれなければ大丈夫だとわかった。
 
 セックス自体はお互い合意があればいいみたい。
 
 でも、口先だけでの合意じゃなくて霖之助さんが、私にピンク系の
 色をした気持ちを持たないとダメだと思う。
 
 霖之助さんが私に持ってる気持ちはオレンジ。
 多分それは変わらない気がした。
 
 裸になれば違うかと思って、お風呂に一緒に入って貰ったけど
 結局それは変わらなかった。
 
 なんだか酷く惨めな気分になった──
 
 
 
 ──15日前
 
 今日もお姉ちゃんと霖之助さんのしてるところを見る。
 私はクローゼットの中で見てるだけ。
 
 私もああなりたい。
 霖之助さんと一つになって深く感じたい。
 
 どうしてあそこにいるのが私じゃないんだろう。
 
 同じ姉妹なのに何が違うんだろう──
 
 
 
 ──14日前
 
 お姉ちゃんはずるい。
 私の欲しくなるものを最初から簡単に持ってる。
 
 誰からも嫌われてるって言ってるけど、霖之助さんは嫌ってない。
 そんな特別な人をちゃんと見つけてる。
 
 お姉ちゃんはずるい。
 お姉ちゃんはずるい。
 
 いつものお姉ちゃんは大好き。
 だけどずるいお姉ちゃんは嫌い。
 霖之助さんに愛されてるお姉ちゃんは嫌い。
 霖之助さんに抱かれているお姉ちゃんは嫌い。
 
 だいっきらい──
 
 
 
 
 
「見ていたことは──決して責めないようにしよう」

 思春期にありがちな問題だ。
 
 この年代の子にファジーな回答、近似値の答えを見出すのは難しい。
 世の中は常に平等ではなく、早いか遅いかの違いだけで変わることもある。
 それを実体験で知っているかそうでないかでだいぶん世界は見え方が違う。
 
 こいしはある意味箱庭のような地霊殿の中で育った身だ。
 為政者であるさとりのように、他人の悪意と向き合い、比較され、押しつぶしに来るプレッシャーの中で育ってしまった身とは異なり、世の中の平等を疑うことはない。
 
 自ら心を閉じ悪意から逃れてしまったため、精神はまだ幼いままだ。
 
 だから脆くて固い考えが必ず浮かんでくる。
 
 その考えを解きほぐし、導かないとならない。
 
 ──僕にできるか? いいや できるはずだ。
 僕はこいしの家族なのだから。
 
 
 
 
 
 ──13日前
 
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい。
 お姉ちゃんずるい──
 
 
 ──10日前
 
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
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 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い──



 ──9日前
 
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて──


 
 ──7日前
 
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして
 どうして どうして どうして どうして どうして──
 
 
 
 ──6日前


「ページが……破れてる?」
 そこのページだけ、強い力で引き裂かれていた。
 何を書いてあったのか判別は出来ない。
 何かがあったのかもしれないし、あるいは何もなかったのかもしれない。
 
 先程までの吐き気を催すような文章が再び顔を見せたことを考えると、もしかすると精神的にかなり不安定な状態に入ってしまったのだろうか。
 
 焦燥感のみが募るばかりで、明確な回答は得られていない。
 残りのページに答えが書かれている事を期待し、手を動かした。
 
 
 
 
 ──4日前
 
 この気持ちを抱えて生きるのはすごく辛い。
 
 
 霖之助さんの顔を見るのも、お姉ちゃんの顔を見るのも辛くなってきた。
 
 
 この気持ちを捨てるのも無理。
 
 
 だからさよならしようとおもう。
 
 
 そうしたら私の気持ちも、きっと楽になる。
 
 
 その前に色々見て回ろうと思った。
 
 
 じゃあ、ばいばい。
 お姉ちゃん。
 お燐。
 お空。
 
 霖之助さん──
 
 
 
 
 
「冗談じゃない……! 何を早まってるんだ……こいしは!」
 その文字を見終わった後、頭の中が真っ赤になった。
 それは決してやってはいけないものだ。
 思わずそのまま駆け出したくなるが、ある文字が引っかかった。
 
 ──色々見て回ろうと思う。
 
 多分これは幻想郷の事だ。
 その中で色んな場所を見て回るとしたら、だいぶ時間がかかる。
 さらに、そこにはそれぞれこいしの相談役になる人物が必ず居るはずだ。
 三途の川に向かえば、自殺抑止のエキスパートであるあの死神がいる。
 永遠亭ならば八意女史がいる。
 妖怪寺なら多分、住職がどうにかしてくれるはずだ。
 
 こいしの能力は完全にして絶対とは言い切れない。中には見つかる可能性だってある。
 
 ここからは頭を切り替え、その手がかりがないかどうか確かめることにした。
 
 
 
 
 
 ──3日前
 
 今日は人間の街を歩いてみた。
 色んな人がいっぱいいて、すごく楽しそうにしてた。
 私もこんな中で生きてたら、霖之助さんに普通に会えたのかな?
 そんな事ばかり考えていたら、ちょっと寂しくなった。
 
 でもしかたないよね。
 
 今晩は神社の軒を借りるとして、明日はどこにいこうか──
 
 
 ──2日前
 
 今日は妖怪の山を物見遊山しに行ってみた。
 ここはいつも賑やかで、元々覚妖怪が暮らしていたって
 言われるあたりは河童の大きな工場が建ってた。
 
 ちょっとむっとするけどこれもしかたないことなんだろう。
 
 中に入ってみると霖之助さんの好きそうなものがいっぱいあった。
 色んな機械、色んな道具。
 
 こんなところ、一緒に歩いてるのを考えたらすごく楽しそう。
 
 今晩は、街に宿を取ってみることにした──
 
 
 
 ──1日前
 
 今日は宿の人に聞いた向日葵の丘へ行ってみる。
 物凄いたくさんの向日葵に包まれて、なんだか気持ちが明るくなってきた。
 
 地上にもこんな綺麗なところがあるんだね。
 お姉ちゃんと霖之助さんを連れて、ピクニックなんてどうだろう。
 
 そんなことを考えながら、この綺麗な向日葵畑を散歩することにした。
 
 今日は香霖堂を寝床にしようかな──
 
 
 
 ──今日
 
 香霖堂についたけど、見事にここには何もなかった。
 あの日の思い出だった品々は全部、あそこに持って行ったんだっけ?
 
 しばらくここに住んで、もっともっとあちこちを回ってみようと思う。
 まだ見るものはいっぱいある。
 
 お布団、湯飲みに食べ物を持ってこよう。
 多分誰かしら分けてくれる人はいるはずだ。
 
 そう、一人暮らし生活を軽く満喫してみるのも悪くないもの──
 
 
 
 
 
 ……。
 そうか。
 
 はあ、と自然に喉から気が抜けていった。

 どうやら僕は間に合ったらしい。

「無闇に動き回らなくてよかったようだな……」

 張り詰めていた反動か疲れがどっと押し寄せ、その場に座り込みたくなる。

 だが、こいしが帰ってくるまでに僕は、彼女をどうにか捕まえる方法を考えなければいけない。いや、捕まえるという言い方はおかしいか。
 
 ともあれ互いに落ち着いて話し合える場を作る必要がある。
 そのケースにおいて、僕の元々の住居であり、こいしが何度も立ち寄ったことのあるこの香霖堂は最良の場所であると言えた。
 
「こいしは必ずここに戻ってくる」

 そう、この家に必ず。
 
 多分、今頃神社か、魔理沙の家にでも行って寝具や生活用品を借り受けている所だろう。一人暮らしをすることに関してはやや不安もあるが、本人が望むのならばこの家をこいしにそのまま明け渡すのは全く問題ない。
 
 あの日記での経過を見るに精神状態は安定してきているようだし、一人暮らしをするためにさとりを説得する必要があるならば、全力でこいしの味方をするとしようか。
 
 こいしは成長をしている。
 
 僕が会った1年前よりも遙かに大人になってきている。
 だったらその巣立ちの手伝いをするぐらいが、僕に出来る彼女への助力だろう。
 
 少なくとも、思春期にありがちな悩みに踊らされた結果未来を儚み、自らの存在を否定するよりは遙かによい選択だ。
 
「こいしが戻るまでに掃除でもしてやるかな」

 埃っぽいこの空間をそのまま放置して住まわせるというのはいかがなものか。
 それは元の持ち主としても、義兄としてあまりよろしくない。
 
 そう思ってまず、日記をしまおうと思い──その文字が僕の目に入った。
 
 
 
 
 
 
 霖之助さん     つかまえた。
 
 
 
 
 
 
 日記のページにそう、書かれていた。
 
 
 なんだ、これは。
 
 僕の目の前でページがさらにめくれる。
 
 
 
 
 
 これで、霖之助さんは、私のもの。
 
 
 
 
 
 
 一体どういう事だ──と停止しかけた思考をどうにか動かそうとした瞬間、恐ろしく強い力で僕は床に引きずり倒された。
 
 
 
「ぐっ!?」

 叩きつけられた瞬間肺から空気が一気に抜け出て、喉が空気を求めて喘ぐ。それほどの力と勢いで叩きつけられた。加減は一切なかったようだ。


 なんだこれは。
 
 
 
 どういうことなんだ。
 
 
 
 わけがわからない。
 
 
 
 衝撃で潰れた肺をどうにか元に戻そうと息を吸い込もうとした矢先、僕の胸に何かがのしかかってきた。
 
 重しとしては軽い──まるで人間の子供のような重さ。

 その感触のお陰で、僕は相手をやっと認識できた。
 
 長い銀の髪の毛に、特徴的な青の太い紐で身体と繋がれた目のアクセサリ。
 僕が必死で探していた人物である──古明地こいし本人であった。
 
 彼女は一糸まとわぬ姿で僕の胸の上にまたがり、こちらを見下ろしている。
 その艶やかな白い肌に髪の毛がまとわりつき、薄赤く上気している。
 
 その扇情的な様子は、この朽ちかけた領域において温度差を作り、退廃的でインモラルな雰囲気を漂わせていた。
 
「あはっ……びっくりしてる?」

 彼女は、失踪する前とまるで変わらない口調で語りかけてくる。
 ただ、その目は微笑んでおらず、まるで獲物を見るような──もっと言えば、今にも食いついてきそうな程の危険な光を宿していた。
 
 
 
 ──なにが、あったんだ?


 
中ヤンデレェ絵
 



「綺麗なブルー。私、そんなにこわい?」

 愛らしい舌で唇を舐めずる。
 その差異が小型の肉食獣を思わせる仕草だった。
 
 だが、恐れてはいけない。
 例えどんな異常な状況でも、こいしは僕の義妹だ。
 
 深呼吸2回。
 それで僕の中の恐怖は、完全に心の奥へ引っ込んだ。
 
「……こいし。どうしたんだ一体?」

「オレンジ。そうか、まだ霖之助さんは私のこと、妹だと思ってくれてるんだ」

「それは……そうだろう」

 身体を伝う水滴がどこか艶めかしい──もしかして入浴後だったのか?


「あはは。でも知ってるよ私。さっき一瞬サーモンピンクになったもの。ブルーになる前に」

「なッッ!!?」
 
 あるわけがない。
 僕がこいしに欲情した……だって? そんなはずはない。
 
「インディゴブルーと……ブライトレッド。混ざってパープルになってる。そっか『迷い』はパープル系なんだね」

「こいし……ふざけるのはやめるんだ」

「ふざけてるのは霖之助さんの方だよ?」

 こいしの手が僕の腕にそっと触れ。

 
 ぐきゃり。
 

 そんな現実味のない音が、聞こえた。
 あまりにもあっけなく。それこそ小枝でもへし折るように。
 関節ごと僕の手首が破壊された。
 
 そう認識した瞬間、気がおかしくなりそうな鮮烈な痛みが僕の脳を突き刺す。悲鳴を上げてそのまま腕を押さえてしまいたい。出来れば泣き叫びたい。
 だが、できない。
 
 こいしがなぜそうしたのか聞くまでは、この痛みを受け入れるわけにはいかない。
 故に、それは耐えた。

「ごめんね、霖之助さん。私ちょっと怒ってるんだ」

「何か……気に障ったかい?」

「青みがかったパープル。まだ理解してないんだ? 私の気持ちもう全部わかってる癖に。全部見てるの知ってたんだよ私。だって──」


 ──私、最初からここに、いたもの。
 
 
 その言葉にぞくりと、全身の毛が逆立つ感覚があった。
 
 そうか。僕が誰も居ないと思ったこの空間に、最初からこいしは居たのだ。
 日記を壊す姿も、彼女の気持ちを読み取っていく様子も、そして──彼女の思いに気づき、それを破棄していく様さえも。
 
「帽子の仕掛も気付いてたよ。最初は知らなかったけど──途中からなんとなくわかったんだ。何度か帽子をつけないまま話しかけたとき、反応しなかったんだもの」

 ──私ね、霖之助さんのことちゃんと見てたんだよ?
 
 やられた。
 彼女はとっくに気付いていたのだ。こちらの仕掛けなど。
 つまり僕は彼女の掌の上にずっと居て──それを知らずに踊らされていただけなのだ。

「日記のページが破れてたのは、あそこに思いついた計画を書いていたから。わりと突発的な計画だったけど上手くいったよね」

 楽しげに語る。
 その姿は悪戯が大成功したと喜ぶ子供そのもの。
 先程僕の手首を砕いた者と同じとは、どう見ても思えなかった。
 
「ペットにだけ家出をすることを伝えたのは……」

「うん。お燐は絶対に霖之助さんに相談すると思ったの。お燐はね──お姉ちゃんが本当は怖いの。迂闊なことを考えたら消されるって本気で思ってる。多分その通りなんだと思うけど、やられる前に逃げちゃえばいいのにね」

 その表情にまったく陰りはない。
 明るすぎるが故に、その表情は余計異常に見えた。

「……ってああ、話が逸れちゃったね。つまり霖之助さんにお燐が相談するのは計算済み。そんな状況になれば霖之助さんは必ず一人で地上まで出てくる。個人的な事情だし、お姉ちゃんは地底から一生出られない身。手伝いを願い出るペットはお姉ちゃんの側にいてくれるように頼むんじゃないかな──霖之助さんお人好しだし」

 忘れていた。
 彼女は古明地さとりの妹なのだ。
 
 例え心が読めなくなったとしても同じ環境で育った娘だ。
 為政者としての資質は、妹にも確かに存在していたのである。
 
「まだブルー。……ねえ、霖之助さん。私お姉ちゃんと比べてそんなに物足りない?」

 身体を近づけてくる。未成熟な──花開く前の蕾のような裸身を僕の前で見せつける。そこにはふくらみが確かに存在しており、これから女性として成熟する予兆がある。

 特殊な性癖からすれば、きっとたまらなくそそるものなのだろう。

 さらに比べるならばさとりよりも──この時点で女性的に成長しているというものはあった。彼女はどちらかというとふくよかと言うよりも人形じみた華奢さと、折れてしまいそうな儚さの方が強い体つきをしている。
 
 それに姉妹だ。成長の過程こそ違えど、僕の琴線にかかることは少なからずあるだろう。

 だが、それに性欲を抱くことは出来ない。
 決してそれは許されない。

 僕の妻であり、受け入れてくれる人物は──古明地さとりだけなのだから。

「……今、お姉ちゃんのこと考えた。お仕置きしないと」

 ぐぎりと、もう片方……無事な方の手首まで破壊された。こいしは見た目以上に力がある。逆に僕は半妖故にさほど身体は強くない。
 
 ここで純血種と雑種の違いは明らかとなる。

 妖怪に対して同じ勝負をしても、人間では基本的に勝てない。
 特にこんな組み伏せられた状況では。

「……っぐ…ぁ……ぁ!」

 流石にこの状況では声を上げざるを得なかった。痛覚が二重になり、いっそ気絶できればと思うほどの苦痛が脳を焼いていく。両腕を切り落とせばこの痛みから逃れられる──そんな馬鹿な考えを起こす程度には僕の精神を蝕んでいった。
 
「霖之助さんが悪いんだよ。私を見て、って言ったのにどうして他の女の事考えるの? ──いいや、他の女だったらまだいい、でもお姉ちゃんのことを考えるのは禁止」

 今は霖之助さん、私のものなんだから。
 
 その仕草はさとりと同じ。慈しむように手が伸ばされ、僕の首筋を撫でた。
 やはり姉妹なのだと、まるで場違いな感覚を抱いた。
 
「この傷、覚えているよね。霖之助さんが私を助けてくれたときついたもの。私あの時すごく酷いことを言ったし酷いこともした──恨んでる?」

「恨みようがない。こいしは……大事な」

「妹、家族。そうじゃないの……そうじゃないのよ!」

 ぐっと爪を立ててくる。ぶつりと皮膚が破れる感触があった。
 不意に襲う鮮烈な痛覚に思わず顔を歪めた。
 
「ごめんなさい……ごめんなさい。今のは私がいけないよね。痛いよね」

 そう、ぽつぽつと涙が当たる感触があった。本気で侘びているのか。
 こいしのことが理解できない。
 
 まだ、理解が届かない。
 
 こいしは僕に覆い被さり首筋を舐め始める。動物が傷を舐めて癒すように。
 ぴちゃり、ぴちゃりと音を立てて舐めていく。

 その感触に胸の奥がざわついた。
 
 ダメだ──その感触は、いけない。
 
 だが、痛みで麻痺し始めた神経回路はそれを『快楽』としての信号へ変換してしまった。
 
「………見えた」

 その声が、心臓を鷲掴みにする。
 
 呼吸すら忘れるような重く鈍い声。
 幾千もの祈りがやっと届いた聖者にすら聞こえる声がこいしから洩れた。
 
「あははっ、見えた見えた見えた! 今サーモンピンクだった! あははははっ!! 霖之助さん今私に──私に性欲持ったんだぁ!?」

 無邪気に喜ぶ。
 無邪気に笑う。
 
 先程まで流した涙もそのままに、彼女は髪を乱して笑う。
 僕はその剥き出しの感情に恐怖を抱いた。
 
「なら、私にもやっぱり勝ち目はある! お姉ちゃんから霖之助さんを奪えるんだ!」

「馬鹿なことを言うんじゃない! こいし──僕は……」

 その声に抗う為に身を起こそうとする。
 が、それを押し返すようにこいしは身体を寄せて、熱の籠もった口調で囁く。

「私は本気だよ? あの時からずっとずっと本気。お姉ちゃんの事は勿論大好きだけど、霖之助さんのことはもっと大好き。いいや、違うのかな? お姉ちゃんは、一緒に居たい方の大好きで、霖之助さんは──」


 ──繋がりたいほど、大好きなんだ。

 
 こいしが陶然とした口調で、下腹を撫でながら言葉を紡ぐ。
 
「痛くしてもいいよ。爪痕を残してもいいよ。いっぱいいっぱい、印をつけてくれていいよ。誰が見ても、私は霖之助さんのものだってわかるぐらいに抱いて欲しい。お姉ちゃんが見ても絶対納得してしまうぐらいに」

 胸元を指でなぞりながら、こいしは行為を続ける。

 見てはいけない。
 聞いてもいけない。

 この感覚を受け入れてはいけない。
 
 しかし、痛覚によって意識は遮断され、断続的に入る隙間を与えてしまう。

「だから早くしよう? 私もう、子供じゃないよ」

 甘く、脳まで痺れる様な声。痛みによって麻痺された理性はたやすくそれを、本能の領域まで侵入させてしまい──下腹部に熱がこもり始める。
 
 痛みによって励起された生存本能が、意志をねじ曲げて命令を開始する。
 死ぬ前に己の種を残せと。
 
 
 ──馬鹿が。
 
 
 皮一枚で残った理性が囁く。
 
 義妹とはいえ、妹。それに欲情を抱き獣の様に犯すぐらいなら──犬畜生に劣る行為に走るぐらいならばお前は、すぐに命を絶つべきだ。
 それがさとりへの想いと、そしてこいしに示すべきお前の態度ではないか?
 
 ああ、そうだな。
 普段ならば、正常な状態ならば決して受け入れてはならないものだが、今の状態に限って言えば最早それ以外に手立てはないと言えよう。
 両腕は既に意味を為さないが、舌を噛み切るぐらいならば今の状態でも出来る。
 
 ならば、それは早いほうがよい。
 こいしにもさとりにも喪失を与えることになろうが──
 
 迷いを振り払い、舌に歯を立てようとした矢先。

「ん……っ」

 唇に、唇が重ねられた。
 
 そのまま舌が割り入れられ、立てるべき舌をそのまま押し返す。
 そして、舌はそのまま、僕の歯の上に置かれてしまった。
 
 
 ──自殺なんて許さない。そんなことをする前に貴方に私を殺させる。私から『逃げる』なら、貴方の目の前で先に助からなくなってやる。
 
 
 目が。真っ直ぐに此方を見据えた目がそう語っていた。
 
 これは、完全に王手だった。
 詰みの一手を完全に打たれてしまった。
 
 自らのためにこいしを殺し、自分は生き延びる。
 そんなことは最初から出来ない。
 
 そうして、僕の手はここで完全に尽きた。
 
 この後どうするかはわからない。
 ただ、この捨てたはずの過去──香霖堂で彼女と僕は過ごすことになるのだろう。
 
 なぜこうなったのか、それもわからない。
 
 少なくとも僕は最善を選択しようとしたし、こいしも最善を選択しようとした。
 そのための努力は欠かさなかったはずだし、誰もが良い家庭を作ろうと願い、未来を見据えていたはずだ。
 
 きっとどこかでボタンを掛け違えてしまった。
 そのズレがどこかで生じた結果、今のこの有様になったのだ。
 
 賢明にキスを重ねるこいしの様子を見ながら、僕は目を閉じ思考を放棄することにした。



 ──せめて、これが悪い夢だったら幾分か救われたのだが。
 
 
 
 
 
 
 
「ずっと、一緒だよ──霖之助さん♪」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ラスト


































はい。

と、いうわけで(こいしちゃんだけ)ハッピーエンドみたいですね。

純粋な乙女心って素敵だと思います。
いざとなったら奪いにかかる愛情とかがあると特に。


ええ。
はい。



ヤンデレといった人、ご満足いただけましたでしょうか。




僕はとっても純愛大好きです。
はい。

綺麗で純粋な純愛だともっといいと思います。



はい。


世界に広がればいいな。こんな素敵な愛情。



ってことで今回はこの辺で。

Web拍手の返信は次回あわせて行いたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

したらな!!

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Author:yamoto
職業:無職・もしくは白血病患者
趣味:落書きと妄想
メアド:yamoto84@hotmail.com

行き当たりばったりを極めすぎてなんだか変な病気になったようです。
性病とかじゃあないあたり、とても人間性が出てると思います。

現在都心から、愛媛県へ連れ戻された模様。



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